なぜ!?看護師の応募が来ない理由と対策を徹底解説!
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こんにちは。株式会社メディカルリンクのクリニック採用コラム編集部です。
看護師の求人を出しても、なかなか応募が来ないとお悩みではありませんか?クリニックにおいても看護師は需要が高い職種でありながら、応募者が集まらないケースも多いです。
本記事では『なぜ応募が集まらないのか、そしてどうしたら効率的に集められるのか』のポイントを紹介していきます。応募者の目を引く求人情報の作り方や、効果的な媒体の紹介、さらには応募者の不安を解消するためのポイントまで、詳しくご紹介します。
- 看護師の応募が少ない原因を知りたい
- 求人募集が来ない時の対策を知りたい
- 使える求人媒体を改めて知りたい
診療科にもよりますが、看護師は診療に必要不可欠なクリニックが多いです。しっかり採用対策を進めていきたいですね!
【2024年最新版】看護師の採用状況
現在、国家としても看護職員の確保が進められて、看護職員就業者数は増加を続け、2017年には165.8万人が2020年(令和2年)には173.4万人と増加傾向にあります。そのうちクリニック(診療所)勤務は34.8万人、構成比として約20%を占めています。
厚生労働省「医療施設(静態)調査(令和2年)」によれば、2025年の需要推計において、看護職員就業者数の増大が必要であるとされています。また現在も、看護師及び准看護師の有効求人倍率は職業計よりも高くなっており、看護職員は不足傾向にあることを示しています。
厚生労働省が発表した資料では、2020年1年間の全職種の有効求人倍率は「1.19倍」となっているのですが、それに対して看護師、准看護師の有効求人倍率は「2.20倍」、簡単に言うと、1人の求職者に対して看護師の求人が2件弱あるといった具合です。
2025年の都道府県別の都道府県別の看護職員の需給推計が上記になります。現役世代が減少し、特に人口の集中している都市部での看護師の人材不足がさらに深刻化するでしょう。団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年問題は、看護師に限らず全産業で人手不足が起こると言われています。
参考:「医療施設(静態)調査(令和2年)」、看護師等(看護職員)の確保を巡る状況
看護師が不足している原因
看護需要の拡大
日本は現在、高齢人口の急速な増加にともない、医療・介護・福祉分野における看護師の需要が拡大しており、それに対応するための人材確保が求められています。
日本の人口に占める65歳以上の高齢者の人口比率は、2025年に30%、2060年には40%に達すると予測され、今後、医療や介護のあり方は大きく変化すると予想されます。介護施設や在宅治療、訪問介護など看護需要がますます拡大することが看護師不足をより加速させていくことが考えられます。
高い離職率
看護師の離職率は特に深刻で、厳しい職場環境で離職率も高く、人手不足のためさらに職場環境が悪くなるという悪循環に陥っています。
そのため、看護師は離職率が高いとされています。なお離職者が多いのは、有効求人倍率が高いことから、ほかの職場でも需要があるとも考えられるでしょう。
また、女性の割合が9割以上を占める看護師は、結婚や出産・育児による退職も少なくありません。このことも、看護師が不足する理由のひとつといえるでしょう。
復職しないケースが多い
出産や子育てなどのライフイベントと仕事の両立負担が男性に比べて大きい女性は、出産などをきっかけに一旦退職して、その後、子育てなどが一段落したタイミングで復職する方が一定数います。
一方で、看護師の場合は退職後に看護師として復職しない方の割合が多いことから、就業者数は年齢が上がるほど減っていくのが実態です。
看護師として働いていない看護師の有資格者である「潜在看護師」は、約79万人いるといわれています。もちろん復職しない、できない理由もありますが、前提として看護師資格を持つ方が働いていない現状自体が看護師不足の要因のひとつです。
クリニックにおける看護師採用の基本戦略
新卒の看護師は「最初の就職先は総合病院」と考える方がほとんどという事と、クリニックにおいては即戦力を求めているケースが多いため、未経験層以外のゾーンがターゲットとなります。
そこで、クリニックと病院の比較において、採用の観点からの強み、アピールポイントを把握することが重要になります。
病院とクリニックの違い
給与
日本看護協会「2021年看護職員実態調査」によると、看護師の給与はクリニック勤務が35万4,563円、病院勤務が38万6,046円という結果です。病院勤務の方が3万円ほど高いことが分かります。
平均基本給額(円) | 平均税込給与総額(円) | |
---|---|---|
病院 | 27万7,696円 | 38万6,046円 |
クリニック(診療所) | 25万9,062円 | 35万4,563円 |
参考:日本看護協会「2021年看護職員実態調査」
病院の方が高給与なのは、夜勤手当が影響しているといえます。病院勤務は病棟や救命センター、手術室など夜勤のある仕事が多く、手当が支給される可能性は高いでしょう。また、規模の大きい病院の場合は基本給や各種手当の額が高い傾向にあります。
看護師の人数の違い
クリニックは「病院より規模が小さい」「職員の配置基準がない」といった点から、病院よりも看護師の人数が少ないのが現状です。実際に何百床もある病院と、入院施設のないクリニックを比較した場合、必要な看護師数に差があるのは必然といえるでしょう。
複数人看護師が在籍している規模が大きなクリニックもありますが、一方小規模なクリニックの場合は「看護師は1人のみ」といったケースもあるようです。
仕事内容の違い
病院は外来・病棟・手術室・救命センターなど複数の部署があり、所属先によって看護師の担当業務は異なります。一般的な病棟の場合、入院患者の身体介護や夜勤時の対応などがメインでしょう。
クリニックの場合、看護師の仕事は診察や検査の補助、注射などが挙げられます。また、看護師が医療器具の洗浄や滅菌、物品の管理や発注を行うこともあり、業務範囲は幅広いものです。
クリニックならではの採用の強み
基本的に夜勤や日・祝出勤なくプライベートを大切にできる
多くのクリニックには夜勤がないため、夜は家事や育児、趣味といったプライベートを大事に過ごせます。夜勤がない分、生活リズムを維持しやすいのも魅力の1つです。また、日曜・祝日や年末年始が休みの職場も多く、家族と生活スタイルを合わせられるのもメリットといえるでしょう。
クリニックは、「夜は有意義な時間を過ごしたい」「夜間帯や週末は子どもの預け先がない」という方にとっては適した職場といえるでしょう。
病院勤務を辞めてクリニックで働きたい看護師の多くは、本音ではQOL(生活の質)の高さを求めている場合が多いです。つまり、「民間企業と同様な働き方ができる」事を全面に打ち出して募集要項文を作れば、きっと多くの看護師の目に留まるはずです。
施設数が多く職場の選択肢が幅広い
クリニックは大きな病院よりも身近で見つけやすく、職場の選択肢が幅広いのが魅力です。厚生労働省の「医療施設動態調査(令和3年1月末概数)」によると、全国の病院数は8,236軒、クリニック( 一般診療所)は10万3,071軒と大きな差があります。「気になる診療科目に絞って職場を探せる」「近所や駅近など希望する勤務地で求人を見つけやすい」といった点がメリットといえます。
難易度の高い処置を行う場面が少ない
クリニックは病院ほど難易度の高い処置を行う機会は少ないため、比較的ゆとりを持って働ける事も魅力となります。「落ち着いた環境で働きたい」「患者とじっくり向き合ったケアをしたい」とお考えの看護師に適しています。ただし、診療科目や状況によっては緊急対応や重症者のケアを行う場面も。その場合、緊張感やプレッシャーの中で求められた業務にあたる必要があります。
クリニックの採用における弱み
クリニックに勤務するデメリットには、「給料が低めの傾向にある」「突発的な休みが取りにくい」などがあります。ほかにもクリニックならではのデメリットもあるので、以下で確認しておきましょう。逆を言うと、この辺を払しょくすることで求職者の増加が期待できます。
高度な看護知識や技術が身につきにくい
クリニックにおける新卒採用が少ない理由にもなっていますが、クリニックには重症患者の対応や難しい処置を行う機会が少ない分、高度な医療知識や看護技術を身につけにくい環境といえるでしょう。また、職場によっては患者対応以外にも事務や受付、清掃をこなす必要もあり、勤務時間のすべてを看護業務にあてられるわけではありません。「看護スキルを磨きたい」「さまざまな医療技術に触れて看護師として成長したい」と考える方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
むしろ、その問題をクリアするために実際の業務内容に看護業務のコアな部分が含まれていれば、「看護師としてのスキルアップが図れる」事を他のクリニックの差別化ポイントとしてアピールする事も有効な手段の1つです。
人数が少ないため突発的な休みや有給が取りにくいと不安
クリニックは看護師の人数が少ないので、自身や家族の体調不良、急な予定などによる突発的な休みが取りにくいといえます。クリニックによっては在籍する看護師が1〜2人で「当日シフトに入っている看護師は自分1人」といったケースもあるでしょう。このようなケースで不安を感じている求職者も多いです。
病院ほど新人教育が充実していない
クリニックは少人数のスタッフで対応することが多く十分な教育体制がなく、即戦力を求められる場合が多いため、退職者の代わりに求人を出しているクリニックでは数週間や1ヶ月ほどの引き継ぎで本格的な業務がスタートするケースもあることが懸念されているケースもあります。
求人募集が来ないときの対策
求人募集に思うように応募が集まらない場合、考えられる対策を以下にまとめましたので、参考にしてみてください。
1. 看護師の転職理由、重視する点
下記は、看護業界に特化した人材サービスを提供する、レバレジーズメディカルケア株式会社の調査結果です。(看護師176名を対象に調査)
【転職した理由TOP3】
1位:給与が低い
2位:人間関係
3位:業務量が多い
【転職先を選ぶ際に重視することTOP3】
1位:給与が上がる
2位:休みが取りやすい
3位:勤務地
参照:【看護師の転職に関する調査】/レバレジーズメディカルケア株式会社
https://kango-oshigoto.jp/media/article/2524/
上記のニーズに沿ったアピールをすることで、応募者の増加が期待できます。
看護職員就業状況等実態調査結果によると、看護師の退職理由は他にも「出産・育児」「休日がとれない・とりづらい」「夜勤の負担」などがあります。例えば、雇用形態や労働時間、勤務地を相談のうえ、いくつかの候補のなかから選べることを求職者に伝えられれば、優秀な看護師の応募、長期雇用の可能性が上がります。
2. 魅力的なタイトルをつける
看護師の求人に応募が来ない理由は、求人要項に掲載するタイトルの魅力が不足している可能性があります。
「魅力的なタイトル」をつけるためには、具体的なベネフィットを明示することが重要です。条件の良し悪しから表現される「メリット」ではなく、そのメリットが求職者にもたらす「ベネフィット」を表現すると読み手にダイレクトに伝わりやすくなります。
例えば、「駅徒歩5分の好立地!」「高給与・福利厚生充実!」などのメリットを提示するだけでは十分とは言えません。これらは単に客観的な「メリット」であり、そこから呼び起こされる本人へのベネフィットを提示してあげましょう。
上記の例で言うと、
「駅徒歩5分の好立地!」→「駅徒歩5分だから朝の出勤もラク!」
「高給与・福利厚生充実!」→「前職より自由に使えるお金が増えます!」
などの、本人が読んだ瞬間に「お!」と思う文章を掲載しましょう。非常に低コストで行える施策であり、マーケティングに沿った上記の様な文章掲載をしているクリニックは殆どないので差別化を図る事が出来ます。
3. 給与や待遇・福利厚生などの雇用条件を見直す
看護師の求人に応募が来ない場合、真っ先に給与や待遇を見直すことが重要です。
地域の競合他院と比較して給与が低いと、どれほど綺麗なWebサイトで魅了できていたとしても、応募者は他の職場を選ぶ可能性が高いです。
また、意外に思えますが福利厚生も重要な要素です。例えば、育児休暇など「働くスタッフの年齢層が喜ぶ福利厚生」が充実しているかどうかを確認しましょう。働きやすいシフト制度や人間関係の良好な職場作りを心掛けることも有効です。
使う求人媒体を見直す
看護師の求人に応募が来ない場合、使用する「求人媒体」の種類と特徴を見直しましょう。
適切な求人媒体の選択と情報の充実が、看護師の求人における応募者数の増加に繋がります。
下記に主な「求人媒体」の種類と特徴を載せていますので、参考にしてください。求人募集をしている媒体に対して広告を出す方法です。特に、看護師求人専門の求人サイトを利用するのがおすすめです。看護師は資格職ですから、条件に合致しない人に見てもらっても意味がありません。最初から必要な人に情報を届けられる求人媒体を選びましょう。
求人広告を掲載する方法は、大きく2つに分けられます。
- 総合求人媒体:幅広い職種の求人情報を掲載している媒体
- 専門求人媒体:特定の職種や業界に特化した媒体
総合的な求人媒体
総合求人媒体はさまざまな業種や職種を掲載している求人サイトで、具体的には「リクナビ」や「マイナビ」があります。
総合求人媒体の特徴は、求人媒体に登録している企業と求職者が多いことです。
総合求人媒体は、幅広い職種の求人情報を掲載している媒体です。多くの求職者が利用しているため、幅広い層に求人情報を届けられます。
代表的な総合求人媒体
- Indeed
- DODA
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- エン転職
専門求人媒体
専門求人媒体は業界に特化した求人媒体で、「看護roo!」や「スーパーナース」などがあります。
専門求人媒体の特徴は業界に特化しているため、看護師業界であれば看護師の求人情報のみ掲載されているのです。専門求人媒体は、特定の職種や業界に特化した媒体です。その職種や業界に関心のある求職者が多いので、ターゲティングに優れています。求職者も業界経験者が多いため、採用がスムーズに進められるでしょう。
代表的な看護師専門求人媒体
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